光触媒について

光触媒を利用した塗料・コート剤・その他製品は国内外に多種多様にあります。
しかし、どの光触媒製品も同じ性能を発揮する物ではありません。また、何にでも・どんな環境でも効くという物でもありません。
実際の室内環境下、屋外環境下で消臭・除菌・防カビ・汚れ防止・基材劣化抑制・大気環境改善他の光触媒性能を長期間に亘って発揮し続けることが、光触媒製品には求められます。
光触媒製品を採用される場合は、その内容・性能をよく吟味して採用しなければ、光触媒とは名ばかりの、全く効果の無い製品を掴むことにもなりかねません。

光触媒は、光を照射することにより触媒作用を示す物質で、代表的な光触媒活性物質としては、酸化チタン(TiO2) が知られています。

1.強い酸化還元作用

酸化チタンの価電子帯の電子が紫外光で伝導帯に励起されると、その電子は比較的還元力の強いものとなり、他方、非常に酸化力の強い正孔も生成されます。
酸化チタンの応用例として、酸化作用を利用した有害物質の分解などがあります。

但し、有害物質の処理に関しては、他の処理技術のほうが効率や処理できる量の面で優れている場合が多く、その為、酸化チタンを用いる手法では、有害物質の処理が光照射だけで済むという特長を生かした応用が行われています。

酸化還元作用

2.親水作用

親水性を示す作用は、ガラスの防曇加工技術として既に応用されています。
自動車のバックミラーや道路のミラー等を酸化チタンでコーティングしておけば、水がはねついても表面で水滴とはならず、そのまま流れ落ち、雨天時の視認性が大幅に向上します。
また、大気中の油性汚れが定着せず、雨などで定期的にこのような水が流れることにより、表面が洗浄されて、いわゆるセルフクリーニング作用を持ちます。
このセルフクリーニング作用は、既にビル外壁やテントシート及び住宅用窓ガラスなどへ応用されています。

親水作用

高性能な光触媒は

現在、酸化チタンを素材とした光触媒製品は多種多用にあり、どの光触媒材においても、一定の性能を 発揮するデーターを明示しています。
しかし、どの光触媒材もその性能が一緒と考えるのは大間違いです。

光触媒使用時のポイント!

※上記のような要素を充分に検証して、光触媒材は採用すべきです!

光触媒・室内施工費概算は

8畳間の居室を、光触媒室内塗料「ルミチタンNAG」で塗布施工した場合

8畳間の居室を、光触媒室内塗料「ルミチタンNAG」で塗布施工した場合
  • 天井高:2400㎜として。
  • 窓ガラス他、塗装出来ない箇所が内壁の30%あるとして。

工事内容

工事費用概算は

※リフォームの場合、天井・内壁他の下地補修工事は含みません。
※一般居室では足場設置の必要はありませんが、天井高が極端に高い場合等は別途、工事設備費が必要になります。
※ルミチタンNAGは、塗装膜がセミクリアな為、濃色系の下地基材は少し白い膜を張った様な仕上がりになり、意匠性を損ないますので、マスキングして塗装は避けます。

光触媒室内施工 Q & A

Q酸化チタン光触媒は人体・ペット等に悪影響は出ないのですか?
A二酸化チタンは以前から、白色顔料・化粧品・食品添加物等に使用されている素材で、人体にも安全な材料です。
二酸化チタン光触媒の酸化力はオゾン(O3)よりさらに強力で悪臭物質や有害物質を分解します。
また内壁・天井に塗装した酸化チタンの表面のみで反応が進行するのでオゾンのように人体に影響がなく安全です。
更に、活性炭の様に臭いを吸着させるだけでなく、有害物質や悪臭物質、細菌等を酸化チタン光触媒で分解しますので、飽和することはなく効果を継続して発揮し続けます。
Q一度、室内光触媒施工をすると、何年ぐらい消臭・除菌等の効果は続くのですか?
A屋外に比べて、室内環境は塗装塗膜を劣化させる要因(紫外線、酸性雨、排気ガス、他)が少ない為、下地の内壁材・クロスが剥がれない以上、その上に光触媒塗料は存在し続けます。
光触媒塗料がそこにある限り、光を利用してその性能を発揮し続けます。もし、人為的に塗装の一部分が剥がされたとしても、その他の大部分の塗装が残っていますので、効果に影響は殆ど出ません。
Q室内の光量(紫外線量)は少ないと思いますが、それで光触媒効果はでるのですか?
Aそこが光触媒室内塗料「ルミチタンNAG」の大きな特徴です!
光触媒製品は、塗料〜光触媒造花まで多種多用にありますが、その性能検査は250〜1000μW/㎠の紫外線量を照射してデーターを出しているのがほとんどです。室内のそんな光量は有りません。
酸化チタン光触媒が必要とする紫外線量は、普通の蛍光灯の1m下で、2〜3μW/cm2しかありません。 「ルミチタンNAG」は、2μW/cm2の光量で光触媒性能を発揮する画期的な塗料です。これが他社製品との大きな違いです。
Q何処にでも塗装することが出来ますか?
A光触媒室内塗料「ルミチタンNAG」の塗装後はセミクリアな塗膜になります。
一般的な白系・アイボリー系の内壁、クロス、天井材では全くその意匠性を損ないませんが、濃色系の下地では、若干白く膜を張った様な仕上がりになります。その際は、マスキングして塗装は避ける様にします。
Q塗料を購入して、素人でも塗装することが出来ますか?
A一般的なペンキ塗りの様に刷毛・ローラーでの塗装は出来ません。
スプレーガン塗装機(低圧)で塗布しますので、専門家に依頼した方がいいです。
Q室内の光触媒塗装工事費用はどのくらいですか?
A塗料代、工事費等を含めて、3,600円/1m2ぐらいです。
但し、施工面積が100m2以下の場合は割増料金になります。その他に、諸経費・交通費が追加になります。又、天井が高くて工事設備が必要な場合は別途追加料金が発生する場合もあります。
内壁、クロス等が汚れている・剥がれていてる等の補修工事費は含まれていません。

pagetop